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日田市隈の伝統的町並み調査

概要
三隈川右岸に形成された隈町は日隈城の城下町として、文禄3年(1594)に田島村(桜町)から町場を移す(川辺であり洪水が懸念され地子税免除をしたと伝う)。織豊政権下に造られた日隈城と城下町として形成された都市であるが、関ヶ原戦後、城主毛利高政は佐伯に転封となり、廃城となる。豆田の月隈山に築かれた丸山城(小川壱岐守光氏築城)に、元和2年(1616)石川忠総が入城し日田の治政は豆田に移る。隈町は城下町から在郷町へと変遷する。

調査期間:平成10年2月~平成11年3月(第3次調査まで)
 詳細調査の了承を得た伝統的町屋建築の建築構成・履歴を把握する調査(実測・痕跡・写真・聴聞)

調査物件数等
第1次調査 603棟
調査範囲:隈町1丁目、隈町2丁目、亀山町の一部、中本町の一部、川原町の一部、亀山公園

調査の実施
平成10年2月に調査委員会を立ち上げ、調査は建築士会と建築士事務所協会の日田支部会員有志に、宮本雅明九州芸工大教授、賀古唯義(文建協九州事務所副所長)と私(両支部合同調査部会長)の3名の委員が加わり、また日田林工高校建築課48回生も参加して実施した。

「-日田市隈町-日田市隈の伝統的町並み調査報告書」より抜粋